ObjectStore
PROGRESS software

ObjectStore PSE Pro

概要

PSE Pro™は、シングルユーザ向け組み込みアプリケーションをサポートするために設計された、豊富な機能を装備するObjectStoreの永続データ管理ソリューションです。PSE(Personal Storage Edition)Proは、軽量なコードサイズでJava/C++アプリケーションに包括的なデータサービスを提供します。PSE Proを使用することにより、アプリケーション開発者は、以下を組み合わせて独自のソリューションを構築することができます。

  1. 通常Java/C++のアプリケーション開発で要求されるオブジェクト/リレーショナル間のマッピングを行うことなく、容易にプログラミングできる強力なオブジェクトモデル
  2. メモリ、ストレージの要件を最小限に抑える軽量データベース
  3. 高いトランザクションレートと大量のデータボリュームに対応できるスケーラブルなデータストア

PSE Proは、組み込み、モバイルをはじめとするシングルユーザアプリケーションに最適なデータ管理環境を提供し、特にデータストアが高いトランザクションレートをサポートする必要に迫られた場合に威力を発揮します。

機能一覧
サポートプラットフォーム

PSE Proの利用例

PSE Proを利用することにより、開発者には以下が可能になります。

  • Java/C++ツールのローカルライブラリを開発する
  • ネットワークに接続していないオフライン状態で利用されるアプリケーションに完全なデータ管理サービスを提供する
  • アプリケーションサーバプロセスに一時データキャッシュを提供する
  • ネットワークルータ、電話交換機、医療機器などのデバイス向けの強力な組み込みアプリケーションを構築する

PSE Proの機能

PSE Proには、Java、C++の2つのバージョンがあり、ともに同等の機能を装備しています。両バージョンとも、トランザクション中心のアプリケーションをサポートする、包括的な永続データ管理サービスを提供します。リレーショナルデータベースシステムと違い、PSE Proでは、Java/C++のクラス階層を大幅に修正することなくデータオブジェクトを管理することができます。PSE Proは、アプリケーション内に定義されているクラス定義を継承します。PSE ProのAPIは、以下を行うことができます。

  • プロセスのスレッドがこのAPIを利用するためのセッションの開始、終了
  • データベースの構築、オープン、クローズ、廃棄
  • データベース内のデータにアクセスするトランザクションの開始、コミット、アボート
  • 永続オブジェクトのナビゲーショナルアクセスを提供するデータベースルートの読み取り/書き込み
  • データベースで管理されているオブジェクトの保存、取得、更新

PSE Proでは、高度なトランザクションモデルによって、異なるスレッドまたはプロセス上の複数の読み取りトランザクションの同時実行、そしてデータベース全体へのアクセスをロックする単一の更新トランザクションの実行を行うことができます。

さらにPSE Proは、更新アクティビティに影響を受けずにデータベース読み取りを実行する必要があるアプリケーションのために、トランザクションの一貫性を維持しながら同時読み取り/書き込みに対応するMVCC(Multiversion Concurrency Control)をサポートしています。

PSE Proの包括的なトランザクションサポートには、アプリケーション障害やシステムクラッシュからのリカバリが含まれています。障害によってトランザクションの変更が保存されなかった場合、PSE Proではトランザクションの変更は一切データベースに保存されません。アプリケーションが再起動されたとき、このデータベースはアプリケーションの以前の状態との整合性を維持しています。

プログラミングによる緊密な統合によって、開発者は、アプリケーション内のデータ永続性を管理するロジックを気にすることなく、アプリケーションコードの記述に専念することが可能になります。PSE Proは、ディスクから直接データの読み取り/書き込みを行うため、アプリケーションに永続化コードを組み込む必要はありません。したがって、アプリケーションの開発や保守作業の質を大幅に高めることができます。通常の場合、Java/C++によるアプリケーション開発作業の25%から75%を占めているのは、リレーショナルデータストアとのやりとりのためのコードの記述です。PSE Proでは、このコーディング作業が不要になるため、アプリケーションの開発、保守、そしてランタイム実行のすべてが改善されます。

PSE Pro for Java

PSE Proは、100%Javaを実現し、新しい標準JDO(Java Data Object)に対応するなど、Javaを強力にサポートしています。JDOは、Java開発者に標準ベースの永続性モデルを提供します。PSE ProがJDOをサポートしたことにより、急速に拡大するJava開発コミュニティは、標準ベースのAPIを通じてPSE Proの豊富なデータサービスにアクセスすることが可能になりました。JDOサポートには、以下のような必須とされるすべてのJDO機能が組み込まれています。

  • インスタントコールバック
  • JDOヘルパー
  • パーシスタンスマネージャ
  • パーシスタンスマネージャファクトリ
  • エンハンサ

また、その他多数のJDO APIもオプションで提供しています。

PSE ProのJavaバージョンは、JDOだけでなく、PSE Pro APIのネイティブJavaインプリメンテーションもサポートしています。このAPIは、PSE Pro旧バージョンにアップグレードパスを提供するほか、PSE Proとエンタープライズ向け製品であるObjectStore/ObjectCacheとの間でアプリケーションの移植を可能にします。

PSE Pro for C++

PSE Proは、JavaのほかにC++用のバージョンも提供しています。このバージョンにより、開発者は永続データを明示的にきめ細かく制御することが可能になります。また仮想メモリマッピングアーキテクチャも活用できます。

Javaバージョンと同様に、PSE Pro for C++は、エンタープライズに配備されたObjectStore/ObjectCacheとの間でのアプリケーションの容易な移植を可能にするAPIを提供します。